Rapide CLXの開発では、実際の環境下でオールラウンドに最速のホイールを作ることを目標に設定しました。文字にするのは簡単ですが、実現はそう簡単には行きません。なぜならヒルクライムホイールの軽さとタイムトライアルホイールの空力性能を両立させ、しかも強い横風の中を突き進んでいける安定性まで与えなければならないからです。スペシャライズドには運よく、優秀なエンジニア、エアロの専門家、テストライダーが所属していて、自社風洞施設のWin Tunnelなど業界屈指の開発施設があります。
そこから生まれたのが、前後セットでわずか1400グラムのRapide CLX。ツール・ド・フランスの山岳ステージで優勝したRoval ホイールよりも軽く、タイムトライアルのUCI世界選手権で優勝したCLX 64とほぼ同じ空力性能を備えています。低いリムハイトのような安定したハンドリング性を発揮します。
その目標を達成するには、今までのホイール開発の一つ一つを改めて検証するしかありませんでした。例えば、Rapide CLXのリム形状は前後でまったく異なります。これは、フロントホイールが最初に風に当たる部位であり、また横風による不安定な挙動の主な原因となるからであり、リアのリムより低くて太く作られています。そうしてできあがったのが、CLX 50より横風の影響を25%受けにくいフロントホイールです。たった761グラムのリアホイールがフロントより大幅にディープで細いのは、それがバイクの後端を担う部位であるがゆえ、リムハイトが高くても横風の影響をまったくと言っていいほど受けないためです。
この速くて強くエアロな軽量ホイールの中心には、Aero Flange ハブを採用。空力性能が最適化され、大きめのブレース角度でホイールの強度がアップし、とてもスムーズに回転するシールドカートリッジベアリングやDTスイスの精密なEXP フリーハブメカニズムを使用しています。また、DTスイス エアロライト・ブレードスポークとプロロック・アロイニップルを使い、確かな信頼性の2:1組みを採用しています。
以上の特徴から、このオールラウンドに使えるホイールは高い空力性能、軽さ、安定性をもたらし、あらゆるコンディションでスピードを引き出します。
チューブレス非対応モデルになります。
リムタイプ:カーボンクリンチャー(チューブレス非対応)、ディスクブレーキ専用
Rim Type: Carbon, clincher (tube-type), Disc Brake Only
リム:高さ60㎜、内幅21㎜、外幅30.7㎜
Rim: 60mm Depth, 21mm internal Width, 30.7mm external Width
スポークパターン:24穴、1クロス/2クロス(2:1)、243㎜(ドライブサイド)、249㎜(ノンドライブサイド)
Spoke Pattern: 24-Hole One-cross/Two-cross (2:1) - Rear (243mm drive, 249mm nondrive)
スポークの種類:DT Swiss エアロライトTヘッド
Spoke Type: DT Swiss Aerolite T-head
ニップルの種類:DTSwiss プロロック6角
Nipple Type: DT Swiss Pro Lock hexagonal
ハブ:Roval AeroFlange Discセンターロック、プレミアムシールドカートリッジベアリング、DT Swiss EXPインターナル36t、142x12㎜スルーアクスル規格
Rear Hub: Roval AeroFlange Disc Center Lock, Prem.Sealed Cartridge Bearings, DT Swiss Ratchet EXP-36t, 142x12mm thru-axle compatible
重量:約751グラム(リア)、1400グラム(ホイールセット)
Rear Wheel Weight: 751g - Set - 1400g
組み立て方法:手組み
Assembly Method: Hand-built
耐荷重:125㎏
System Weight Limit: 275lbs / 125kg
ハブ:Roval AeroFlange Disc、センターロック、シールドカートリッジベアリング、DT Swiss EXPインターナル、HGフリーハブ、142x12㎜スルーアクスル規格
組み立て方法:手組み
材料または製造上の構造欠陥に対して生涯保証付き
重量: 751 g
4.8
4 レビュー