Roval CLX 32 Disc – Front

設計プロセスの手はじめは、全体の軽量化でした。集めた情報と利用できる技術から、どこまで軽くできるかがわかっていたからです。その重量を念頭に置きつつ、空力学性能に焦点を合わせ、150種類以上のリムの設計とテストを重ねて、最適な形状を探しました。数えきれないほどの計算流体力学（CFD）モデル、風洞施設Win Tunnelでの長期間にわたるテスト、何ショットものエスプレッソの末に、リム深さ32㎜で、同カテゴリーのどんなホイールよりも長時間の風洞試験を経て完成された形状が生まれました。

最も優れたリム深さ32㎜の空力学形状を見つけたら、次は重量に戻り、望みの軽さを実現するために40種類以上のカーボンレイアップ方法を試しました。それによってCLX 32 Discは軽量ホイールカテゴリーのあらゆる競合他製品よりも軽くてスピードが出るホイールになっています。

CLX 32 Discフロントホイールは、リムにSPECIALIZED Aero Flange（AF）シリーズのハブとDTスイスのエアロスポークを組み合わせた、最高の総合的システムとして作られています。完成したのは、重さ610ｇ、内幅21㎜で、極めて低慣性のフロントホイールです。サイクリングにおいて慣性は加速と減速に要する力の量に関係しており、CLX 32のような軽量のリムを使って作られたホイールは慣性が低い、つまり加速も減速も方向転換も少ない力でできる、軽快な製品になります。しかし、なぜそんなにワイドなのか？　幅の広さがリムに与える影響は主に３つ――構造強度が増し、ワイドタイヤ使用時にリムとタイヤのインターフェースがクリーンになり（空力学特性と転がり特性の向上を生む）、ハードなコーナリングでタイヤ支持力が高まる――です。これにより、曲がりくねった下り道でも、これまで以上に予測を裏切らないグリップと安心感が得られるわけです。

このフロントホイールには伝説的なセラミックスピードのベアリングを使用し、付属品としてパッド入りホイールバッグ、クイックリリースを同梱しています。

• リムタイプ: カーボンクリンチャー

• Rim Type: Carbon clincher, 2Bliss Ready

• リム素材: カーボン

• Rim Material: Carbon

• 制動面: ディスクブレーキ専用

• Braking Surface: Disc brake only

• リム深さ：32㎜

• Rim Depth: 32mm

• リム幅：内幅20.7㎜

• Rim Width: 20.7mm internal

• スポークパターン：２クロス／ラジアル（２：１）

• Spoke Pattern: Two-cross/Radial (2:1)

• スポーク数：21本

• Spoke Count: 21

• スポークタイプ：DTスイス・エアロライト（左）／エアロコンプ（右）Tヘッド

• Spoke Type: DT Swiss Aerolite (L)/Aerocomp (R) T-head

• ニップルタイプ：DTスイス・プロ ロック 六角

• Nipple Type: DT Swiss Pro Lock hexagonal

• フロントハブ：Roval AFD1、センターロック、セラミックスピードのベアリング、クイックリリースまたは12㎜スルーアクスルエンドキャップ

• 組み立て方法：手組み

• Front Hub: Roval AFD1, Centerlock, CeramicSpeed bearings, quick-release or 12mm thru-axle end cap

• 付属品：Rovalパッド入りホイールバッグ、Rovalスチール製クイックリリース、12㎜スルーアクスル＆クイックリリースエンドキャップ

• 重量：610ｇ