CLX 50シリーズを設計した後、私たちはあることに気付きました。それは、手の届く価格でレースにも使えるカーボン製ホイールセットがどこにもないということでした。しかし、今ならこのCL 50があります。振動を打ち消すCLX 50リムにDTスイス・コンペティションの丸スポーク、スペシャライズドのAero FlangeハブとDTスイス350インターナル、スチール製ベアリングを組み合わせて作られた並はずれたホイールセットが、手頃な価格であなたのものです。
CLX 50と共通のリムを持つCL 50には、上位機種と同じ長所が多数備わっています。CL 50は「軽量」カテゴリーの多くのホイールと大差ない重さながら、空力学特性にかけては開発競争の先頭に位置しています。スペシャライズドは、CL 50を可能な限り高速で軽量のホイールにすることのできるリム形状を見出すために、計算流体力学のコンピューターモデリングを大胆に取り入れました。時間はそれなりにかかりましたが、3種類のリム形状まで候補を絞り込み、その3種類をCNC加工で実際に作って、ホイールに組み上げ、自社の風洞施設Win Tunnelでのテストにかけました。
自社製品と競合他社製品を含めたあらゆるホイールに24Cタイヤを装着して(装着時実測値は26Cに相当)、風洞でテストしました。タイヤを付けたのは、タイヤの有無がテスト結果に大きく影響するからです。リムの設計は、現在主流のタイヤ幅に合わせました。今のタイヤは低めのタイヤ圧で走れる(快適性が増し転がり抵抗が低くなる)だけでなく、適切な幅のリムと組み合わせると空力学効率も高くなります。
最後はテストの妥当性検証です。そうして完成したのが、リム深さ50㎜、重さ1465gで、レースに使えて財布にも優しい、このクリンチャーホイールセットです。
リムタイプ: カーボンクリンチャー
Rim Type: Carbon clincher, 2Bliss Ready
リム素材:カーボン
Rim Material: Carbon
制動面:カーボンファイバー
Braking Surface: Carbon Fiber
ブレーキトラック高さ:12㎜
Brake Track Height: 12mm
リム深さ:50㎜
Rim Depth: 50mm
リム幅:内幅20.7㎜、外幅29.4㎜
Rim Width: 20.7mm internal, 29.4mm external
フロントスポークパターン:ラジアル
Front Spoke Pattern: Radial
リアスポークパターン:ラジアル/2クロス(2:1)
Rear Spoke Pattern: Radial/Two-cross (2:1)
スポーク数:フロント16本、リア21本
Spoke Count: 16 front, 21 rear
スポークタイプ:DTスイス・コンペティション レース Tヘッド
ニップルタイプ:DTスイス・プロ ロックブラス 六角ニップル
Spoke Type: DT Swiss Competition Race T-head
フロントハブ:Roval AF1、シールドカートリッジベアリング
リアハブ:Roval AF1、シールドカートリッジベアリング、DTスイス350インターナル、11速
組み立て方法:手組み
付属品:Rovalスチール製クイックリリース、スイスストップ・ブラックプリンス・ブレーキパッド
4.2
5 レビュー