軽いXCフォークはいくらでもありますが、レースでは軽さ以外にもさまざまな要素が求められます。1gにもこだわる軽量性に加えて、機敏なハンドリング、滑らかな衝撃減衰性能までのすべてが合わさって、単なる良いフォークと絶品のフォークの違いが生まれます。それを意識して作られた新しいRockShox SID World Cup Brainフォークは、XCレーシングの要求に応えるために設計が根本から一新されています。掛け値なしにレース用フォークの性能基準を一段引き上げる製品です。
新型のBrainダンパーはポジション感知テクノロジーを用いてシャーシのバランスとトラクションを向上させます。もちろん、Brainの売りのひとつである「ライダーのこぐ力と路面のバンプから受ける力を識別する」という驚異的な機能はそのままです。新テクノロジーは最初の25㎜のトラベルの間だけ有効で、これにより一層バランスの良いライディングポジションと、フロントエンドのしなやかな乗り味が生まれます。これはライダーの疲労軽減に大きく役立ちます。フォークは最初は従来よりアクティブな印象を受けるでしょうが、パワーを上げるために立ちこぎをすると重心が前方に移動して自然にフォークが圧縮され、プラットフォームに収まります。そうなれば、ライダーはハードなスプリントの間じゅう十分な支持力と効率性を感じることでしょう。驚くべきことに、Brainはこうしたすべてのことを、荒れた路面でもライダーのコントロール力と滑らかな走りを確保しながらやってのけます。しかも、ハンドルバーに余分なケーブルやロックアウトレバーは必要ありません。
SID World Cup Brainモデルは、単にSIDのRLCモデルやXXモデルを若干アップグレードしただけの製品ではありません。Brainテクノロジー搭載に加えて、カーボンファイバー製のステアラーとクラウンを採用し、100g以上の軽量化と全体の剛性向上を実現しています。また、ショートトラベル専用の設計で剛性が一段と高まっています。ロックショックスのエンジニアたちは、トレイルカテゴリーの120㎜セグメントを離れて、80㎜から100㎜のトラベル範囲に的を絞り、より軽量で高剛性のアッパー部分とエアシャフトを開発しました。そこにスラムのトルクキャップ(ハブとフォーク・ドロップアウトのインターフェースを拡張する)、パワーバルジ・テクノロジー(ロワーを強化する)、110㎜のBoost™スペーシングをプラスしたこの新設計は、高いねじれ剛性を確保し、下り坂で思い通りにバイクを操れます。
さらに、ロックショックスのボトムレストークンを使ってカスタマイズできるソロエア・スプリングを使用しています。ソロエア・スプリングはポジティブとネガティブのエアチャンバーの空気圧を単一のシュレーダーバルブでコントロールでき、空気圧の調整が直感的で容易です。ロックショックスのボトムレストークンを入れれば、サスペンションのバネ曲線を自分の好みに合わせて調節できます。
フルカーボンのテーパードステアラーチューブ。 上部で調節するBrainダンパーにポジション感知テクノロジーを搭載。 110㎜スペーシング。トルクキャップ対応。 トラベルは100㎜。
Top adjust Brain damper w/ Position Sensitive technology.
110mm hub spacing and Torque Cap compatibility provides un-rivaled stiffness for an XC fork.
100mm of travel.
4.3
4 レビュー